『カメラレッスンシノプシス』

サイレンのリズムが変わるたびに接続される次の世界
すべてが、すべての要約でありえたのに
「なんでこんな靴下かっちゃったんだろう」
健忘の時間がおわっても
洗濯しない
(だからすごく臭い、手応えを
六時台のスーパーでかんじました。
六時台は母と子の
ふれあいのじかん
いまは純粋にタイムをちぢめていきたい
と、切に思っても
三歩目で思いっきり飛んでしまう習性を植えつけられた
にくたい)

(ささやかで、
且つ
みえっぱりにでこぼこの)

監視カメラの口が
舌が
「中性的だね」というのを
ほめ言葉として受け止めておいてもいい気分
現実は被写体をぼくにした。

「被写体が体現する真昼の孵化
は、生物学的にあり得ない体勢だから一度バラバラになりたい

にーくーたーいー」

実際は
母親を背景にし、ただ
高架をつたうモノレールに
助けを求める、一部始終
の中
選ばれた頬の光だけが
膨張していく、印画紙が
熱っぽく
脳梁のすきまに、ぷるん
と泳ぎ込んで
都市があたしを吐くのを撮った

要約すると
うれしさと
よろこびの
合い混じりあった
はじめての殉教

狭い草むらで鳴く たくさんのぼくのようなものが何を言っているのかわかる人
お母さんが探しています
インフォメーションカウンターまでおこし下さい

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