DMC-GH1を触りに秋葉原のヨドバシに行ってきたのでレポ。Panasonic DMC-GH1はパナソニックのLUMIXシリーズのマイクロフォーサーズ一眼(一眼”レフ”ではない)。マイクロフォーサーズ機としてはG1に続く二つ目。GH1では動画機能が加わったので、主にその点を書いてみようと思う。

動画は1920×1080-60i-AVCHDの17Mbpsが最高画質。いま動画機能をもつデジタル一眼は、Nikon D90, Canon EOS 5D MarkⅡ, Canon EOS Kiss X3, そして今回のDMC-GH1だけど、AVCHDを採用したのはGH1が初めて。D90はMotion JPEG, CanonはMOVのH.264。パナソニックはハイビジョンビデオカメラの初期からAVCHDを採用してたから、いろいろノウハウもあるんでしょう。 GH1では720pを選ぶとMotion JPEGでの録画も可能。
で、AVCHDでの録画は60iだけど、センサーでは24Pで処理しているので、2-3プルダウンをかけたテレシネっぽい映像になりました。
マイクロフォーサーズは素子サイズはフォーサーズと同じで、APS-Cより一回り小さい。D90とEOS Kiss X3はAPSサイズなので(NikonとCanonで少し大きさ違うっぽいけど)、被写界深度がもっとも浅いのはいまのところフルサイズのEOS 5Dということになる。逆に言えば、この中でもっとも素子サイズが小さいGH1はビデオカメラに近い感じ。それでも、
ビデオカメラとデジタル一眼の素子サイズを比較してみた。
- 一般業務用のビデオカメラの素子サイズ|1/3インチ|面積17.28mm2
- 放送用ビデオカメラの素子サイズ|2/3インチ|面積58.08mm2
- フォーサーズ&マイクロフォーサーズ|面積224.9mm2
- APS-C|面積390.78mm2
- 35mm(フルサイズ)|面積864mm2
ということで、業務用ビデオカメラと比べるとフォーサーズ機でも面積は約13倍。フルサイズと比べるとフォーサーズは全然小さいけど、ビデオカメラでは作れない浅い被写界深度の映像が得られることはわかると思う。
で、GH1の動画機能といままでのデジイチの動画機能でもっとも違うのは、
- フルマニュアルの操作が可能になったこと
- 動画撮影対応のレンズを使うと、オートフォーカスが可能になったこと
この二つは凄く大きい。だって、写真を撮る上では全く必要ない機能。動画を「ちょっとおまけ」くらいに考えていたのでは、採用されないはず。GH1は動画を「おまけ」ではなく、製品の一つの特徴・ウリとして考えた上で開発されたものだということですね。
いままでは露出はオート、フォーカスはマニュアルでした。露出がオートだから、照明を調整するとか、NDフィルターをつかうとかで被写界深度を操作してたんだけど、GH1ではそういうのはなくなる。パンフォーカスにしたければ絞ればいいし、浅くしたければ開ければいい。
ISOも操作できる。ノイズを少なくしたければ、シャッターを限界まで遅くして(24pということは1/50かな)、絞りを限界まで開ける。
ビデオカメラでは当たり前のことができるようになった = ビデオカメラとの差がどんどんなくなった = ビデオカメラを買う選択肢の一つに入る?
ということで急遽触りに行ったわけです。ここまでが前置きで、触った感触はこんな感じでした。
- 外見。小さい。でも、レンズはそれなりに大きい。ボディの小ささを考えるとレンズももう一回り小さいほうがバランスがいいと思う。レンズは新開発のLUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-F5.8 ASPH./MEGA O.I.S.。動画機能に対応しているということで、製品名にHDがついている。
- 付属レンズのズームは若干トルクがきつくて滑らかではない。撮りながらズームするのにはかなりコツが必要だと思う。
- オートフォーカスはちょっと遅い。これは被写界深度がビデオカメラに比べて浅いのも原因かな。でも半押しで再フォーカスするから、動かしたあと半押しをクセにすれば大丈夫かも。
- 上では被写界深度が浅いって書いたけど、思ったよりは浅くなかった。最広角側の14mm(35mm換算28mm)では、絞り解放(F4.0)だとパンフォーカスとは言いがたいけどボケてるというのには中途半端な感じ。
- 最望遠の280mm(35mm換算)にすると、さすがにビデオカメラでは撮れない映像って感じがする。
- 描写はレンズに依存するだろうけど、かなりビデオカメラっぽい感じがした。これはモニターを変えるとまた違うかもしれない。
- フルマニュアルできるけど、シャッタースピードと絞りは同じダイアルを切り替えてつかう(ダイアルをプッシュすると切り替わる)。できれば両方専用ダイアルが欲しいところ。あと個人的には、親指のほうが操作しやすいので、一つだったとしても親指側のほうがよかった。
- ズームを使うには両手で持つのが必須になるから、そういう点ではビデオカメラの代わりは難しいかもしれない。
ということで、完璧にビデオカメラの代わりは難しいというのが結論。
仕事柄、辛口になってしまったかもしれないけど、小型ビデオカメラを買うなら選択肢にいれてもいいと思う。特に作品を作る人にはオススメできる。あと、一人で写真も動画も撮る人とか。スドコのことですが。
逆にドキュメンタリーみたいなものでは、操作性が重要になるから厳しいかも。
内部処理が24pっていうのは、気にする人は気にするかなー。スドコはありだと思ったけど。
この結論をふまえて、改善してほしい点を考えると
- 多少値段は高くなっても、フルマニュアルの操作性をもっとよくしてほしい。
- 28mmF4ではボケが微妙すぎ。高倍率ズームでなくてもいいから、F2くらいを開発してほしい。28mm~75mmと、75mm~200mmとか。それ以上はコンバージョンレンズでもおけ。
- センサー内部処理はできれば30pもあったほうがいい。家電との互換性を考えると60iは正解だけど、他の選択肢もほしい。24pをそのままとか。
- つまり、エントリーモデルじゃなくってフラグシップ機を出してほしい。
こんな感じですね。
ヨドバシではレンズキットで14万円台。ボディのみの発売は発表されてないみたい。ちなみに秋葉原のヨドバシではブラックが売り切れてました。Twitterで検索すると、あっちこっちでブラックは売り切れてたみたいですね。
こんなのもあった
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